さあ行くぞ！　平塚市街は地図で見ると、たてに長く幅が狭いのでパパッと回ろう。　右手の市民センター横に江戸見附跡。　当時の中心街は今の商店街と離れている。　最近明治初期の写真が発見されて、平塚市は張り切って江戸見附跡を向かいの市営駐車場の一角に復元するそうで、１０月頃完成予定。
　脇本陣跡、宿東組問屋場（東組・西組の２ヶ所ある）跡、高札場跡、加藤本陣跡など、平塚市街は戦時中の大空襲で焼かれてしまって何も残ってないけど、案内板が充実していてテーマパークを巡っているみたいで面白い。　案内板は旧東海道４００周年の今年設置したてのホヤホヤ。

　歩道橋のある西仲派出所右手が旧道で、宿西組問屋場跡を右折すると要法寺で、左側に平塚の塚。　天安元年（８５７）桓武天皇の孫高見王の子、政子が東国へ向かう途中に亡くなり、作られた塚（墓）が平塚の地名の由来になっている。　平家の塚だから平塚？　歴史が古い。　さらに左隣りに北条政子ゆかりの春日神社。

　旧道に戻り、ちょっと進むとR１にぶつかる。　古花水橋交．に京方見附。　見附が“教科書”と違うところにあるのは、移されちゃったのかなぁ。　やけにピカピカだし。　平塚宿は大磯宿と近いせいか宿の規模が小さい。

　で、ここからはもう大磯町。　高麗山が目の前にあって、超デカい一里塚みたい。　日本橋・品川…茅ヶ崎・平塚とほとんど市街地を歩いてきたけど、大磯に足を踏み入れたとたん空気が違う感じ。　清楚な？田舎町。　山が海までせまって平地が少なく、宅地が増やせない地理的条件がこの地を避暑地として有名にさせた一因でしょうね。　高麗交．右手の茅葺き屋根の民家を見てふと思った。

　高来神社では、近所の人たちが祭の準備をしている。　天智七年（６６８）高句麗滅亡後、高麗王若光一族が移住して花水川・相模川下流域を開拓したという説があるので、歴史の古さでは東海道中一番か？　１５：２０化粧坂交．手前左手にマック茶屋。　２５分休憩。

　R１を離れ化粧坂交．右手の旧道に入ると別世界。　左側に名前の由来となる虎御前の化粧井戸があるけど、イイ！　すっごくイイよ！化粧坂。　あんなに交通量の多い国道を一歩離れただけでこんなに静か、ってゆーか落ち着いた雰囲気。　この付近は戦後からあまり風景が変わってないんだろうなぁ。
　後日調べたら、化粧坂の途中に一里塚跡があるんだって。　“教科書”にも載ってなかったし全然気が付かなかった（泣）ので、誰かおらの敵をとって！
　JR線路をくぐり地下道から出るとこれまた別世界。　両側は松並木。　海水浴客の車なんだろうか？　路駐の車も松に負けじとビッシリと並んでる。　趣のある道なのに残念。

　R１にぶつかり三沢橋東側交．を横断すると左手に日枝神社。　境内の隅っこに見猿・聞か猿・言わ猿の三猿の石碑が並んでいる。　何だコリャ。
　R１に戻って進むと、両側は松並木ならぬイチョウ並木。　やっぱり神奈川県の木がイチョウだからか？
　１６：１０大磯駅入口交．で今日の旅は終わり。　右手JR大磯駅は切り通しになってるほど急な坂の上。　大磯町には銭湯がないので、駅前の喫茶店風月（大磯878）茶屋でお茶（ホントは冷たい麦酒）して帰りました。