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Vol.05 上尾宿桶川宿

(3.7km)


英泉「上尾宿 加茂之社」 宿場

2010年 4月 3日(土)

 英泉が上尾宿で描いた加茂神社は上尾宿と大宮宿との中間地点で、現在はさいたま市北区に位置します。現在の上尾宿は小規模だけどビルやマンションが建ち並び、宿場の面影はありません。旧道歩きの旅人としてはちょっと寂しい。
浮世絵ポイント 画像00

 村社加茂神社は上尾宿の絵になっているくらいなので大きい神社と思っていたら、宮司のいない小っちゃい社でひっそりとしている。寂しい…。京都の賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(上賀茂神社)を勧請したそうだけど、文化7年(1810)に編纂された『新編武蔵風土記稿』には「勧請の年代詳かならず」と、すでにかなり前から由緒が分からなくなっている。3基ある石灯籠の1基が宝暦3年(1753)製なので古い社だと案内板に書かれてあるけど、手水鉢が享保11年(1726)製なのでもっと古い。小っちゃい社だけど本殿に施された競い馬の彫刻が見事。
画像01 古〜い手水鉢
画像02 本殿の左面に施された彫刻
 加茂神社で10分休憩して、15:10出発。国道16号「新大宮バイパス」をくぐると馬頭観音が2基。花が手向けられている。
画像03 15:15 大事にされている2基の馬頭観音
画像04 物置みたいな金山権現社
 ここの路地を入って十字路を右折すると、金山権現社。物置みたいな祠だけの寂しい神社だけど、文化11年(1814)製の石灯籠が置かれている。何と!正面に「石尊(せきそん)大権現」! その右面に「金毘羅大権現」、裏面には「秋葉大権現」と刻まれていて、何でもありの石灯籠(笑)。石尊=大山阿夫利神社なので、今日浦和宿大宮宿で大山道道標に出会ったように、現在のさいたま市周辺は大山信仰が盛んだったんだね。天然記念物のセンダンがあると勘違いして寄ったんだけど、立ち寄ってヨカッタ!\(^-^)/
画像05 15:20 宮原小学校の栴檀
 旧道に戻ると、今度はホントに宮原小学校のセンダン。市指定天然記念物なので、写真に収めようと校庭から撮ろうとしたら、どうしても逆光になっちゃう。やはり、小ぎゃっ校から写すのは無理なのか? …。う〜む、手前の歩道橋から撮ればヨカッタかも。
 先を進むと宮原中学校西交差点。さっき休憩した加茂神社の案内板によると、宇宙に長期滞在した若田光一宇宙飛行士は宮原中学校の出身だって。
画像06 15:30 ピカピカな鳥居の南方神社
画像07 南方神社社殿
 鳥居に足場が組んである南方(みなみかた)神社。設置されたばかりの鳥居はピカピカ。加茂神社の案内板に「南方神社はお諏訪様」と書いてあったけど、残念ながら、当社には案内板がない。その代わり、加茂神社ではトイレが見当たらなかったけど、こちらにはあるのでありがたいことです。
 南方神社の奥(東)に国土交通省大宮国道事務所がある。ガイド・マップ『中山道散策マップ』はここから送っていただきました。アンテナの鉄塔が目印。
 市境の手前に文化文政年間(1804〜29)創業の老舗漬物屋河村屋。中山道のアイドル:てっしー(勅使川原郁恵)が「深谷ねぎの漬物」を食べているので、ぜひ寄らなくっちゃ。(^-^; しかし、深谷ねぎの漬物が見当たらないので店長に尋ねると、季節のものなので秋にならないとないんどぅわって! ガーン!(T-T) 代わりに「玉ねぎのお漬物(サラたまちゃん)」を買いました…ガクッ(でも、浅漬けで美味しかったです)。
画像08 15:40 老舗の暖簾を守っています
画像09 造り酒屋時代の平面図
画像10 石造りのお不動さま
 創業した年が「文化文政」だと長いので、文化?文政?どっち?と尋ねたけど、残念ながら分からないそうです。その代わり?旧店舗に案内され、文政9年(1826)に作製された平面図のパネルを見せていただきました。元々は造り酒屋で、平面図には中山道側に酒蔵がある。創業当時から酒粕を利用して粕漬を作ったのが漬物屋としてのルーツ。現在の当主は9代目。
 河村屋を出るともう上尾市で、標識には市章ではなく、イメージキャラクターのアッピーが描かれているので珍しい。その標識の下に不動堂。元は河村屋の敷地にあった持仏堂で、昭和63年(1988)先代の8代目が現在の場所に移したもの。
 名前のない交差点の空き地に、馬喰新田(ばくろしんでん)の寛政十二年銘庚申塔。その名の通り、寛政12年(1800)製で市登録文化財。道標を兼ねていて、左面に「是より 秋葉へ壱里十二丁/ひら方へ壱里八丁/川越へ三里」と刻まれている。中山道から少し奥に移動させられているけど、ちゃんと川越道追分に建っているので素晴らしい!
画像11 15:55 川越道の馬喰新田追分
 信号機の柱の陰には中山道標柱が隠れている。これじゃダメ! もっと目立たないと! 旅人が迷子になっちゃう(笑)!
画像12 16:15 上尾宿の入口:愛宕神社
 しばらくすると、右手の畑医院手前に中山道標柱。上尾陸橋交差点の手前左手にも中山道標柱。上尾市は頑張っているね〜。ずっと県道164号の歩道歩きなので迷子にはならないけど、こうした標識があると、中山道を歩いているんだという安心感はあるかも。
 そして、愛宕(あたご)神社。境内には享保7年(1722)製の庚申塔があり、鳥居+屋根付きで大事にされている。愛宕神社付近から上尾宿が始まるそうで、今でも宿場が始まるみたいにマンションが増えてくる。
 右手にまた中山道標柱。そのはす向かい(左手)の路地がまた川越道で、さっきの馬喰新田追分から延びる川越道と合流する。この追分を過ぎた辺りが上尾一里塚跡だけど、標柱も案内板もない。
画像13 16:20 上尾一里塚のあった追分
画像14 16:25 氷川鍬神社拝殿
 上尾宿の中心部に氷川鍬(くわ)神社。元は寛永9年(1632)創建の鍬大神宮で、明治41年(1908)に近隣の氷川女体社を合祀してから現在の社号になった。境内に上尾郷二賢堂(じけんどう)。天明8年(1788)上尾宿の山崎碩茂が有志と開いた郷学「聚(しゅう)正義塾」の学舎の名称で、市指定史跡。塾名の「二賢」ってのは中国の朱子菅原道真を祀ったことから名付けられた。境内で10分休憩。
 氷川鍬神社を出ると、歩道に上尾宿の案内板があり、向かいのサンクス茶屋が林本陣跡だって。本陣の両側が脇本陣で、右(南)が白石脇本陣跡、左(北)が井上脇本陣跡となっている。往時は本陣と脇本陣がお隣同士でも、本陣は敷地が広いので、現在のサンクス茶屋が入っているビルの隣が脇本陣跡とは限らない。もう過ぎてしまったけど、氷川鍬神社の手前に細井脇本陣跡があり、さらに手前のはす向かいが問屋場跡だった。上尾市に入ってから中山道の標柱はたくさん見かけたのに、宿場施設の案内板がないのは残念。
画像15 16:35 林本陣跡にあるサンクス茶屋
 上尾駅を過ぎて右の路地を入ると遍照院(へんじょういん)。京都仁和寺の末寺で、室町時代の創建という古刹。境内に入ると信楽焼の狸がコンニチハ。お目当ては墓地で、まずは孝女お玉の墓。立て札が建っているので、人気があるんだね〜。東海道藤沢宿の永勝寺に飯盛女の墓があるけど、遊女の墓は珍しい。
画像16 16:40 孝女お玉の墓
画像17 山崎碩茂の墓
 そして墓地の奥には、さっきの鍬大神宮(氷川鍬神社)に二賢堂(聚正義塾)を開設した地元の名士、山崎武兵治碩茂の墓がある。文政9年(1826)に没した。二賢堂跡と同じく、こちらも市指定史跡。
画像18 16:55 中山道上尾宿碑
 ひび割れた中山道標柱を過ぎると、図書館西交差点の角に延享2年(1745)製の庚申塔。そして緑丘地下横断道交差点に中山道上尾宿碑。案内板の屋根に鐘旭様が乗っている。上尾特有の火事除けだそうだけど、上尾宿はビルやマンションが多くて気がつかなかった。さっきの愛宕神社も火伏せの神さまなので、上尾宿は火事が多かったんだね。
 午後は暖かかったのでウインドブレーカーで過ごしたけど、夕方になったら寒くなってきた。信号待ちの間にジャケットに着替える。
画像19 17:10 蛇行具合がイイ感じの中山道
画像20 玉ねぎのお漬物と大福神漬
 名前のない交差点に本日最後の中山道標柱。結局6本もあったけど、上尾市内の中山道は県道164号の一本道なので、標柱はそんなに必要ないでしょ。その予算で案内板を増やしてほしいな〜。
 蛇行具合がイイね〜と思いながら歩いていると、17:15何の変哲もない北上尾駅入口交差点で本日の旅は終わり。生鮮市場TOP屋のマック茶屋で一服して、北上尾駅から湘南新宿ラインで帰宅。今日は中山道の道中で初めてお土産:玉ねぎのお漬物など@河村屋を買ったので、晩ご飯がた・の・し・み〜。(^-^;

おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間) 2時間05分(1時間55分)
今日1日の所要時間(休憩除いた正味時間) 7時間55分(6時間30分)
万歩計®の歩数(今日1日の歩数) 8,981歩(29,521歩)
喜多さんの歩数(今日1日の歩数) 8,519歩(28,416歩)
寄り道含めたGPSの距離(今日1日の距離) 7.23km(24.62km)
経費(上尾宿〜桶川宿分交通費含む)
往路:JR東海道本線戸塚駅→高崎線浦和駅「ホリデー・パス」
(戸塚駅→浦和駅普通運賃)
2,300円
(1,050円)
帰路:JR高崎線北上尾駅→JR東海道本線戸塚駅
(北上尾駅→戸塚駅普通運賃)
フリーパスのため0円
(1,450円)

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