とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年雨中の旅 
東海道五十三次


Vol.44
〜石薬師宿→庄野宿〜
2.7km

画像2004年 6月 6日(日)
元和二年(1616)四日市宿と亀山宿間の距離が長いために設置された石薬師宿。 意外と本陣が3軒もあるけど旅籠が15軒だったそうなので、元々小っちゃい宿場で当時も現在のようにひっそりとしていたんだろうね。

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08:10 雨の中を出発!

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08:35 県名発祥の地

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08:35 杖衝坂芭蕉句碑

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08:40 血を止めた血塚

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08:50 采女一里塚跡

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10:05 小沢本陣跡

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10:20 宿名発祥の地

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10:40 範頼ゆかりの蒲桜

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10:50 石薬師一里塚跡

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11:00 田園風景の東海道

 朝起きると雨。 木曜日の時点で土日晴れだったのに、土曜日夜ホテルのTVで「明日は雨」と言われても…。 最近日曜日に歩くと雨なので不運が続いている。 ふぅ〜ん。 …。 一泊お世話になった旅籠トウエイホテル(鵜の森1-11-1/0593-51-5833)も朝食付き。
 前日に時刻表をチェックしていたので、あまり待たずに内部駅。 8:10小古曽三丁目交.でR1を横断して出発。 内部川でR1をくぐり、左側の歩道を歩いて内部橋を渡ると左に旧道。 日曜日の雨の朝なのでひっそりとして車も通らない采女の集落。

 枡形のように右カーブして丁字路を左折すると、壁のような山に県指定史跡の杖衝。 せっかくだから石畳にして欲しいけど、生活道路なのでムリだね。 ◎模様のコンクリート道路。
 坂の途中に杖衝坂碑。 傷ついた日本武尊が東征の帰路の際、剣を杖代わりにして“登り”、「吾が足三重のの如くして疲れたり」と言ったので、ここが「三重」の県名発祥の地。 伝説とはいえ、さすが歴史に名が残る人は違うね。 おらだったら「ちかりたびー」ってなことくらいしか言えない…。

 碑の隣に宝暦六年(1756)に建立された芭蕉句碑。 貞享四年(1687)に詠まれた季語がない珍しい句なんだって。 句碑の前の缶に釆女町発行の説明書が入っている。 ありがたいことです。

 坂を上りきると左手に鳥居と祠だけの血塚。 出血した足を洗っただけで血塚社が、キャンプしただけで天武天皇社ができたりと、天皇家の威厳はスゴい。 藤枝宿には左車神社なんてあるしね。
 台地の上を進むと急坂を上ってくるR1と合流して、左側の歩道を歩く。 晴れていれば鈴鹿山脈が見えると思うとちょっとクヤシい。

 右手のGS(出光)左側に采女一里塚跡。 R1は片側2車線で中央線がガードレールになっているけど、右折車がGSに入れるように途切れているので、日曜日の朝でまだ交通量が少なく、走らなくても歩いて横切れる。 横断歩道がないので、よい子は…今年流行りの「自己責任」で渡ってちょ。 戻りも歩きでOKだった。
 信号のある丁字路交差点左側に旧道の蛇行跡。 8:55蛇行跡にあるサークルK茶屋で、ヒョッとしたら今日は昼食にありつけないかもしれないので飲物の他に非常食のパンを購入。 ついでにゴミ用ポリ袋も。 雨の時はリュックがずぶ濡れなので、ポリ袋で包みながら20分休憩。 リュックだけでも濡れないと思うと気持ちが楽。

 9:25国分町交.で鈴鹿市となり、左に旧道。 しかし旧道は交差点手前からゆっくりと左に逸れていく。 右手の延命地蔵尊を過ぎると小谷の集落。 下り坂となり、木田町大谷交.の地下道でR1を横断。 延長上の道を進む…と思ったら、道を間違えた。
 R1の右側の歩道を少し進んで、交差点名の通り大きい谷を進むと、9:45右に旧道。 左手の北町地蔵堂を過ぎ、坂を上ると台地の上に石薬師宿。 昨日と対称的で車の往来は少なく、のんびり歩けるのがウレシいね。 右手に式内社大木神社。 バックに鬱蒼とした社叢を抱える。 並びに小沢本陣跡

 並びの石薬師小学校を過ぎると佐佐木信綱生家資料館。 案内板によると、作詞した『夏は来ぬ』に出てくるように卯の花が好きだったんだって。 宿内の所々に卯の花が植えられている。
 ちょっと寂しい石薬師商店会を進むと、瑠璃色に光る瑠璃光橋の直下に台地を開削して走るR1。 旧道右手に神亀三年(726泰澄の開基で宿名の由来になった石薬師寺。 思ったより小っちゃい。 寛永六年(1629)に再建された本堂で15分休憩。

 寺を出ると正面に蒲冠者範頼之社道標。 御曹司を右折すると県指定天然記念物の蒲桜。 寿永年間(1182〜84)源範頼が平家追討のため西国へ向かう途中、石薬師寺に戦勝祈願した際、鞭にしていた桜の枝を地面に逆さに挿したら芽を出してこの桜になったという。 確かに地面から直接枝が生えているように見える。

 旧道に戻ると緩やかな下り坂。 雨に濡れしっとりとした家並みがイイね。 高い堤防の蒲川橋を渡ると左手に県指定史跡の石薬師一里塚跡。 ホントの東海道は一里塚を右に見て進むんだけど、線路のおかげで旧道が付け替えられたそうだ。

 JR関西本線をくぐって線路沿いの農道を歩くと、車や人の往来もなくの〜ど〜か。 …。 田植えが終わったばかりの日本の風景。 R1をくぐると昔からの道筋となり、思いっきり田園風景が続く。 R1がジャマで松並木もないけれど、この風景は昔から変わらないんだろうね。 橋を渡ってふと地面を見ると、カタツムリがゆっくりと道路を旅してる。 車が通らないので彼らも安心だ。
 R1に合流すると殺風景な歩道歩き。 もうすぐ庄野宿なのでショーのないことだ。 …。 鈴鹿川を撮るため加佐登交.で左側に移る。 鈴鹿川は川幅が広くて対岸が遠い。 東海道沿道は寂しいけれど対岸の台地の上が鈴鹿市街。

 庄野町北交.を右折して信号のある十字路交差点を左折すると、田園地帯に急にドーン!と現れる庄野宿。 右折すると加佐登駅。 11:25十字路交差点には入口らしく庄野宿石標&案内板が建っている。 石薬師宿の旅はここで終わり。
 今回の旅はここで終点の予定だったけど、昨日予定より進んだので先へと進みます。

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おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)3時間15分(約2時間40分)
万歩計の歩数14,291歩
喜多さんの歩数13,394歩
経費
トウエイホテル ネット予約宿泊料4,536円

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