とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年夢中の旅 
東海道五十三次


Vol.26
〜掛川宿→袋井宿〜
9.5km

画像2002年 6月 9日(日)
今回の島田宿・見付宿間の旅は見どころが多く、掛川宿は宿場としての遺構はないけど、城下町としての見どころがある。 しかも掛川宿・袋井宿間は前日の日坂宿・掛川宿間と違い松並木が多い。 メモリーがピンチ!

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07:15 大手門は城の玄関

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07:25 掛川城天守閣

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08:05 円満寺の蕗の門

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08:15 平将門十九首塚

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08:50 大池一里塚跡

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08:55 細田の松並木

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09:35 原川の松並木

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09:50 可睡三尺坊道標

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10:00 土塁が残る松並木

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10:25 久津部一里塚跡

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10:55 七ッ森神社

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11:15 木造屋形常夜灯

 一泊お世話になった旅籠桃源郷(連雀1-1/0537-22-4431)は食事処も営んでいて、肉・魚・野菜のボリュームたっぷり。 面白いのは料理の味付けに比べ、みそ汁だけがやけに塩っぱい。 女将さんに聞いたら、この地方のみそ汁は塩辛いんだって。 塩の道の近くだから? ああ、食文化がこんなに違うほど遠い場所にいる。

 7:15桃源郷を出るとはす向かいに掛川信金両替屋。 その奥に控えている大手門に合わせた造りの建物になっている。 掛川市は「城下町」を前面に出して観光地化しているらしく、大手門周辺だけでなく、城の周りは和風な建物になっていてテーマパークみたい。
 平成七年(1995)に復元された大手門番所跡を過ぎ逆川沿いを進むと右手に平成五年(1993)に市民の募金で復元された掛川城天守閣。 高台の上にあるので市街が一望できる。
 天守閣の隣には御殿。 嘉永七年(1854)の大地震後に再建され、現存する御殿は貴重ということで国指定重要文化財。

 城内を散策後桃源郷前に戻り、7:50スタート。 右手連雀沢野屋本陣跡と、連雀西交.を渡って中町商店街左手の中町浅羽屋本陣跡両方の場所が分からない…掛川市頼む〜、標柱作って。
 気を取り直して右手のファミマ茶屋で10分休憩。 そのまま右側を歩くと西町商店街の円満寺の門。 元は掛川城内堀にあった門。 沿道の商店が減って住宅地になると、十王の街路樹が柳、中央二丁目(下俣)がカエデで目が楽しい。

 旧道の道幅が狭くなり、右カーブすると右手の掛川信金両替屋横に常夜灯。 地名が十九首になり、左側に右手を指して平将門十九首塚道標。 サニー髪結い屋の路地を入ると、おじさんが公民館の脇にあった塚は「奥に引っ越した」と教えてくれた。
 写真で見たのと違い、今年3月にできたてのピカピカ。 天慶三年(940平将門を討ち取った藤原秀郷がこの地で首実検を済ませ、将門一門の首を埋葬して供養したとある。 周りが公園になってるけど、将門といえば祟りに怨念がおんねん。 …。

 旧道に戻り、長いつき合いだった逆川の逆川橋を渡ると、二瀬川交.でR1に合流して左折。 R1沿いだけど古い民家が並び心が和む。 広重でおなじみの倉真大池橋を渡ってすぐ左折。 ここは秋葉道追分で道しるべがある。 周りは住宅地で、町内会の人たちがドブ掃除をしている。 すがすがしい日曜日の朝。
 天浜線陸橋をくぐると左手に無人駅の西掛川駅。 しばらくすると交差点左手、蓮祐寺の前に大池一里塚跡

 細田では旧道の両側に松並木。 じきに道幅が狭くなり、古くから営業しているのだろう、右手の造り酒屋、柴田酒店屋のある辺りがイイ感じ。 でも歩道もなくなるのですれ違う車がおっかない。
 沢田IC南交.でR1陸橋をくぐる。 コンクリートの日陰の下で10分休憩。 田んぼからイイ風。 沢田IC北交.を左折して、すぐ右折してK253を進む。 東名高速陸橋をくぐると左手にポツンと

 垂木川善光寺橋を渡ると、右手に延暦九年(790坂上田村麻呂が東征の際に建立したという善光寺。 「ここは東海道真ん中のお寺です」というデッカい案内板の仲道寺と並んでる。
 この先がスゴい! 旧道の両側に原川の松並木。 今までの松並木って車道になっているので人は歩けないけど、ここは車も少なく松並木の真ん中を歩ける(時々振り返るけど)! 周りの田んぼにはオタマジャクシ、草の匂い。 すがすがしい松並木が終わると、松の代わりにフツーの民家が並ぶ間の宿・原川

 突き当たりを左折。 同心橋交.地下道に入り、R1の左側に出て原野谷川同心橋を渡る。 対岸はもう袋井市で、階段を下りると右側に可睡三尺坊道標常夜灯。 ホントの旧東海道は同心橋の北側から南下してくるんだね。 旧道と合流して西に向かう。 周りは住宅地で、左手に駕籠の形をした名栗の花ゴザの案内板…と思ったらゴミ集配所だった。 この先市内で時々見かける。

 ここから松並木が続く。 土塁まで再現されていてかなり立派。 K253で車のための松並木で、人は右側の歩道を歩くしかないけど、北側になるので木陰が涼しくてありがたい。 しかも所々に若い松も植えてあり、ますます立派な松並木になる予定。 松並木を将来に残そうと並々ならぬ強い意志を感じる。 イイぞっ!袋井市! 途中右手の富士浅間宮赤鳥居がちょっとしたアクセント。

 左手に元弘二/正慶元年(1332)に建立された妙日寺。 ここは日蓮の両親の出身地。 並びの袋井小校内に久津部一里塚跡。 面白いのが校門の右側に「袋井市立東小学校」のプレートがあるけど、左側には「東海道五十三次どまん中東小学校」と板書してある。 袋井宿がどちらから数えても五十三次のちょうど中間・27番目の宿場だったため、旧東海道にも力が入ってるんだ。
 また袋井市は市町村合併も検討しているので、合併後には是非「どまん中」市でやってほしい。 昔からの歴史ある地名が、耳障りがイイだけの新しい住居表示に替わることが多く寂しく思っているので、おらとしては「どまん中」市っていう地名を応援します。

 小学校を過ぎると右側に用水路のある住宅地。 松並木の代わりに油山法多山などの道標が点在している。 10:35右手デイリー茶屋で10分休憩。 再び松並木が現れ右手に七ッ森神社

 松並木が終わると道幅が狭くなりR1と合流。 そのまま左側を歩いていると、右側にあるはずの常夜灯が左手に!
 引き返して新屋交.から進行方向左折。 道の付き方が変なので振り返ると、交差点角のサークルK茶屋裏手が旧道みたい。 区画整理で旧道を潰してしまったのか? これで常夜灯を右手に見ることができる。 袋井市内に14基ある木造屋形常夜灯の1つ。
 この先は旧道の道筋に袋井市代官所が建っていて、再び道が途切れる。 袋井市役所前交.を右折すると天橋

 11:20天橋を左折すると右手のどまん中茶屋に到着。 広重の版画を意識して作られた。 掛川宿の旅はここで終わり。

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おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)3時間30分(約3時間00分)
万歩計の歩数15,930歩
喜多さんの歩数14,824歩
経費
桃源郷宿泊料6,830円

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